そんな恵まれた連中を横目に、私は白いギターと過ごす日々が続きました。うちの親はエレキなど弾かれたらうるさくてたまらん&勉強しないで成績が上がらんという理由で、エレキギターの購入には反対の一点張りでしたから。
エレキを購入するまでに、なんとかテクを上げておかなくては!と思い、秘策を講じました。白いギターのガット弦を外し、すべてエレキ用のスチール弦に張り替えたのです。チョーキングも楽勝です。
さすがにサウンドはしょぼい音しか出ませんが、これで私は来るべきエレキデビューに備えて、猛練習の日々を送り続けました。
念願のエレキギターを購入したのは、中学2年の秋です。このブログでレッド・ツェッペリン「狂熱のライブ」のレビューにもあるとおり、ジミー・ペイジになるべく、グレコのレスポールモデルを購入しました。
楽器店から大量にいただいてきたグレコのカタログを、穴が開くほど眺める毎日を送っていた日々が、ようやく報われるときが来ました。ところが、このカタログには大きな落とし穴がありました。
カタログではグレコのEG700には4種類のカラーが用意されていました。チェリーサンバースト、サンバースト、タバコブラウン、ブラックです。
チェリーサンバーストとサンバーストの違いがよくわかりません。気のせいか、サンバーストのほうが、ちょっといい色に見えます。ホントに気のせいでした。楽器店に注文したサンバーストのマイ・レスポールを受け取りに行ったとき、そこにあったのはカタログとはまったく違う色のレスポールでした。
グエ!変な色!!おっかしい。カタログではマブイ色だったのに・・・
そのときのショックは、かなり大きなものでした。どうしよう。こんな色イヤだ。
キャンセルしてチェリーサンバーストを注文しなおせば良かったんです。それだけのことです。でも、もう一日も待てないんです!今すぐレスポールが欲しかったんです。
困った・・・と店を見渡すと、上段の棚に夕日を浴びて輝くレスポールがありました。「ん?これは!」
店員に訊くと、これもグレコのEG700で、色はタバコブラウンだそうです。「渋いじゃん!」
憧れのチェリーサンバーストじゃないけど、タバコブラウンはカタログで見るよりも、ずっといい色です。「こっちにして!」
バカです。あのときの俺に「落ち着け!」って言いたいです。でもバカなガキはタバコブラウンのEG700を買ってしまいました。7万円も出して。
色はチェリーじゃないけど(俺はチェリーだったけど)、念願のレスポール、ゲットです!その日は抱いて寝ましたが、硬いし危ないのですぐやめました。
これでもうダチの奴らにゃ負けねえ!今日から俺はジミーだ!白いギターよサラバ。お前のことは忘れないよ。
色はチェリーじゃないけど(しつこい?)、このギターが以後、私の宝物になりました。
もっと続く・・・
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